深セン経済特区は26日、成立30周年を迎える。これを記念して、同市政府は25日、「ご祝儀」を大盤振る舞いし、5つの分野の60件に上る大型プロジェクトを同時に着工した。総投資額は1千億元を超える。ある専門家によると、大規模プロジェクトのスタートにより、深センの経済にさらなる飛躍に向けた新たな活力が注入されることになるという。「上海証券報」が伝えた。
同市の許勤市長は25日、プロジェクト着工式で次のように述べた。この60件のプロジェクトは、自主革新、産業の発展、社会・市民生活、都市の刷新、インフラ建設の5つの分野に分かれ、総投資額は1053億元に上る。今年はこのうち約200億元が投入される見込みだ。
プロジェクト各分野の主な内容は次の通り。
▽自主革新
中興通訊が1億6千万元を投入して、新世代移動通信システムの設備と端末の国家プロジェクト実験室を構築する。TD-SCDMAと後続システムの発展に必要な中核技術を重点的に取り上げ、システムの迅速な産業化・商用化を推進する。
▽産業の発展
比亜迪が230億元を投入して、分布式電源の研究開発拠点と応用拠点を設立する。鉄系リチウムイオン電池を土台として、これを主に電動車、エネルギー貯蔵発電所、太陽光発電所などの新エネルギー産業システムに応用する。また信立泰が7億8千万元を投入して新たな薬品の産業化拠点を設立し、和而泰が2億3500万元を投じてインテリジェント制御装置の生産拠点を設立する。
▽社会・市民生活
深セン市住房建設局が万科集団と提携して、竜華エリアに社会保障対策としての住宅建設を進める。建築面積は21万5674平方メートルで、住宅4千戸が建設される見込みだ。投資総額は7億6千万元。
▽都市の刷新
招商局集団が300億元を投入して、太子湾片区の総合開発、蛇口のインターネット電子商取引産業拠点(網谷)および観光地・海上世界という3つのプロジェクトを刷新する。
▽インフラ建設
塩田港集団が38億3800万元を投じて、塩田港西エリア作業区のコンテナ埠頭工事を進める。
許市長によると、これらのプロジェクトには、深セン市の経済発展モデル転換に向けた堅い決意や、今後30年間の発展に向けた巨大な潜在力と良好な可能性とが反映されているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年8月26日
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