国際化された先進都市に
――08年、深圳では第3次産業が初めて第2産業を超えた。この変化をどう見るか。
丁力 製造業が一気にすべてサービス業に変わるのは不可能であり、二者の間では分離できない傾向がますます強まっていく。深圳は主に3つのことを行っている。第1は、現代的なサービス業を発展させること。第2は、製造業のグレードアップを促進すること。第3は、チャンスを捉えて戦略的な新興産業を発展させることだ。
深圳は産業をある程度まで発展させた後、今は人材、教育、そして革新を発展させており、こうした発展がなければ、産業をグレードアップするのは難しい。
鐘堅 将来の一定期間、深圳はサービス業の発展ための体制、メカニズム上の障害をさらに突破していかなければならない。すべての大卒の労働者を生産ラインにつけるのは不可能であるため、文化関連の産業面で模索し、産業の繁栄を加速する必要がある。深圳人は過去、手と足でカネを稼いだが、今は頭脳で稼いでいる。深圳のテレビ局が全国で最高、新聞が全国で一流であるならば、文化の革新と創意で全国的な流行をリードすることが可能であり、サービス業も立ち上がってくる。
――国際化された先進都市にするには、どの方面から力を入れたらいいのか。
鐘堅 次の4つを向上させることだ。第1は、知識化のレベルだ。将来の社会は情報化社会であり、最も重要な資源は知識である。深圳には最少でも有名大学は5、6校ある。第2は、技術化と情報化のレベルだ。深圳には核心的な技術、オリジナルな技術が少ない。第3は、管理のレベルだ。社会管理のレベルはまだ現実に追いついていない。第4は、政策のレベルだ。政府は社会の公平と正義を擁護する必要がある。
総じて言えば、過去30年は経済の近代化であり、将来の30年はさらに制度の近代化となるだろう。
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