取材対象者:任華南/女/『中華児女』雑誌社記者、編集者
キーワード:メディア、夜討ち朝駆け
私が参加した「メディア分団」にとって、日本の各種メディアの視察は全日程を通してのテーマだった。東京と岐阜県でそれぞれ日本経済新聞社、岐阜放送、岐阜新聞社を訪問、見学した。行って、見て、交流して、「味わった」日本の新聞社と新聞は、どれも味わい深いものだった…
訪問を通じて、日本のメディアは一貫して記者に「夜討ち朝駆け」を要求してきたということを知った。記者たちは最新のニュースをつかもうと早朝から取材対象者の家に駆けつけ、夜は自分の追いかけている対象者が家に帰るのに密着して粘り強くニュースを待つ。こうして自社の朝刊と夕刊のニュースの鮮度を保つのだ。日本人には以前から新聞を読む習慣があり、メディアも多く、競争は熾烈だ。長年の間に、記者たちは格別仕事熱心で真面目な職業的資質を身につけてきたのだ。日本では、記者は多くの若者たちの憧れの職業だ。収入が高いのもその理由の一つだが、日本の記者たちの過酷な労働を知ってみると、その収入は多いとは言えない。独立した、客観的で、公正な報道を追求することこそが、中日だけでなく全世界のメディア関係者が認める最高の理想なのかもしれない。(本誌記者 繆暁陽)
「北京週報日本語版」2010年7月9日