取材対象者:楊旭/男/騰訊科技有限公司移動通信部顧客関係総監
キーワード:都市化、鉄道交通の発達、都市と農村との格差が小さい
中国青年代表団メディア分団の8日間の訪日で強く印象に残ったことは数多いが、最も深く感銘を受けたのは日本の都市化である。世界で最も発達した国の一つである日本の都市化はすでにかなり進んでおり、そのうち鉄道交通の発達に私は特に感心した。東京の繁華街の周囲にはいたるところに鉄道駅があり、あちこちに行き交う電車が見られ、東京ではほぼ1~2分おきに列車が走っている。鉄道交通の密集度は非常に高く、鉄道交通の路線地図からも交通網が蜘蛛の巣のように隙間なく張り巡らされているのが分かる。新幹線の発車間隔も非常に短く、数分おきに運転されている。世界で二番目に鉄道交通網が密集している東京都では、いたるところに高度な都市化水準が体現されている。私は、中国国内の一級都市も鉄道交通がこのくらい発達すれば、交通渋滞はかなりの程度緩和されるのではないかと思う。日本では、都市化のもう一つの側面に深い感銘を受けた。それは都市と農村との格差が小さいことである。日本は中国のように国土が広大であると同時に地域ごとの発展が極めて不均衡であるのとは違い、日本の各地方の発展はほぼ同等で、それほど大きな格差はない。これらは主に、人々の考え方や観念、生活クオリティの面で、農村と都市との間にそれほど大きな違いがないことに体現されている。これは高度な発達の表れでもあると思う。(本誌記者 繆暁陽)
「北京週報日本語版」2010年7月9日