繆暁陽/女/北京週報日本語版記者
キーワード:朴葉寿司、焼きイワナ、林業
今回の訪日は私の4回目の日本体験である。これまでの京都、広島、東京などの大都市での実習や留学と違い、今回の岐阜県高山市にある農家での民宿体験は、私にとって一番忘れ難いものになった。民宿での日本の普通の農家との深い交流を通じて、私は日本の林業保護についてある程度理解を深めることができた。
私たちの宿泊した民宿の所在地である高山市丹生川町は山々に囲まれ、森林面積が広く、その風景は人を魅了する。毎年6月から9月まで、地元の住民はホオノキ(朴木)の葉を摘んで岐阜県独特の「朴葉寿司」を作る。また、ここの川の水は澄みきっており、川の上流でしか生存できない「イワナ」がいるため、「焼きイワナ」は地元の有名な郷土料理になっている。交流の中で、訪問団のメンバーたちは自分で作った寿司や焼いたイワナを味わいながら、民宿の主人で80歳を超える稲尾重雄さんによる現地の森林資源保護に関する紹介を聞いた。稲尾さんはこう語った。「これらのホオノキはすべて民有林の木であり、木炭にするのはすべて天然林の中の再生できる木だ。日本の森林資源の経営・管理の基本単位は主に国有林と民有林からなっている。また、民有林は公有林と私有林に分けられている。日本は木の伐採に対して厳格な制限を設けている。国有林の中の水土保全林は多くのところで数百年にわたって伐採されたことがない。私有林については、小さい面積の伐採は現地の住民自身で決められるが、面積が大きくなると、現地政府の審査許可を必要とする」。
「北京週報日本語版」2010年7月9日 |