4月8日午前、新疆ウイグル自治区社会科学院は所属各研究所の専門家・学者を招集して、座談会をひらいた。会議で専門家・学者たちは全国の「対口」（比較的経済の発達した省や直轄市が経済発展の遅れた地域の発展を一対一で支援する仕組み。パートナー支援）の新疆援助工作会議の主旨について、自分たちの研究分野と結び付けて、「対口」の新疆援助の意義、およびいかにして実際行動で「対口」の形で新疆援助を行う省・直轄市の新疆での調査・研究に全力をあげて協力するかについてじっくりと話し合った。

経済研究専門家・研究員の董兆武氏は発言の中で次のように語った。中央が開催した今回の会議は1997年の新疆援助に対して総括と整理を上手に行い、これまでの数年間に私達は援助を受けた地区のインフラ施設の改善、社会、教育、文化の分野に生じた変化から、新疆の人々の生活の改善に対する新疆援助への貢献を確実に感じ取っている。今回の会議は疑いなく新疆をさらに援助するためにすばらしい構想と計画案を提供するものである。こうすれば、新疆は確かに間もなく飛躍的発展の急行車線に入ることになろう。私達はつねに新疆の発展の制約要因は資金問題だと考えてきたが、その実、新疆の発展を制約する最も重要なものは人材問題であり、私達は人材育成において更に力を強めるべきである。

マルクス・レーニン主義研究所副研究員のアパン氏は次のように語った。中央のこの文書が伝達された後、私達はたいへん励まされ、新疆の毎回の発展はすべて新疆に対する国の政策決定、計画と切っても切れない関係がある。今回の歴史的チャンスはさらに重要で、広範な幹部と人々はいずれも今回のチャンスの中からその意味を体得できる。中央の文書は非常にすばらしいものであり、最も重要なのは人々の生活問題を解決するものであり、政策を末端にまで実施すべきである。経済研究所副研究員のディリムラティー氏は、新疆南部の三つの地区・州の貧困問題の解決において最も重要なのは新疆南部の人々の生活問題を解決することであり、農村の余剰労働力移転の度合を増大しなければならない。

社会学研究所の李暁霞研究員は次のように語った。内陸部の各省・自治区の新疆援助は、新疆が確かに援助を必要とすることを示している以外に、更に全国が統一的な全体であるという大局から出発している構想を具現し、わが国は非常に結束力のある国であることを物語っている。いかにして新疆各民族の人々に新疆援助がもたらす実際的なメリットを感じ取らせることができるのか？私達はプロジェクトの選択において非常に細心であるべきである。

文学研究所のアイビーブラ研究員は次のように語った。事実は新疆が大きな発展、大きな変化を迎えることが裏付けられるであろう。その変化は物質面で具現されるばかりでなく、同様に必ず精神面でも具現されるに違いない。「対口」の支援を通じて、新疆の優れた精神・文化遺産の保護に対しても大きな促進的役割を果たすことになろう。

苗普生副院長は総括発言の中で次のように語った。全国が新疆を支援し、内陸部が新疆を支援することはたいへんすばらしいことであるが、しかし他力本願の心理をもってはならず、新疆の幹部と人々は必ずみずからの刻苦奮闘と努力にたよって、現状を変えていかなければならない。各地区・州はいますべて積極的に発展計画を作成しており、私達社会科学分野の仕事にたずさわっている人はこれらのプロジェクトに全力をあげて打ち込み、参加し、地区・州の人たちを理論面からサポートしなければならず、必ず地区･州がいったいどのような援助を必要としているのかを明確にし、対応性がなければならない。

「北京週報日本語版」2010年６月17日