布石においては「民生」を際立たせる

人々の生活を向上させる目標を「すべての活動の出発点と立脚点」として確立していることは、今回の座談会の最大の目玉である。

インタービューに応じた権威のある専門家によると、新疆の建設プロジェクトに対する中央政府の投資、特定項目資金と援助する省・直轄市からの資金は各民族の人々の生産・生活条件の改善を重点とし、優先的に人々の生活を改善し、資源に対する課税と費用徴収制度の改革を通じて増えた財力を重点的に人々の生活の改善に充て、国によるサポートなどの形を通じて地元の住民に利便性のあるスピーディーで、安価な石油、天然ガス、石炭を使わせ、資源開発のメリットを十分に享受させ、基本的な公共サービスの均等化を推進し、東部地域の人々の生活レベルとの開きを縮小することに力を入れ、各民族の人々の実生活に改善が見られるようにし、未来の生活に希望を抱かせ、学生が教育を受け、勤労者がそれ相応の報酬を手にし、病気を患えば治療が受けられ、年をとったら扶養を享受し、誰にも住む家があるという目標を実現させる。

就業も人々の生活の重点であり、大学・高等専門学校卒業生、一時帰休者・失業者、農村の余剰労働力の就業を解決することに力を入れる。専門家の分析によると、一方では新疆駐在企業が現地の就業に困難がある人たちを吸収して就業させ、新疆の機関・事業体部門が同等の条件の下で優先的に少数民族の人々を採用するよう奨励し、政府投資のプロジェクトは現地労働力の就業を優先的に吸収し、労働集約型企業、中小企業と第三次産業の発展をサポートし、より多くの就業のポストを作り出さなければならない。他方では、新疆は労働力を組織して自由意志で内陸部に行って就労するか商業を営ませることを、就業の圧力を緩め、人々の収入を増やす重要な任務として力を入れなければならない。内陸部の省・自治区・直轄市と新彊の関連地区、部門は新疆の就労者と商業を営む人たちに良好なサービスと管理を提供するとともに、新疆の労働力の移転を受け入れることを新疆に対する「対口」支援の内容に組み入れ、労務派出地と受け入れ地が共にサービスと管理を上手にすすめるメカニズムの確立を模索しなければならない。