| 地震で負傷したチベット族の女子中学生・卓瑪(音訳)さんを親切に見舞う胡総書記(18日、玉樹州スタジアム内の医療救助所) |
突如襲った大地震は、玉樹チベット族自治州玉樹県に多数の死傷者と甚大な物的被害をもたらした。
救援活動の要の時である18日、胡錦濤・中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が被災地入りした。胡主席は被災状況を視察し、被災者や救援隊員を慰問。救援活動の抱える際立った困難を現場で把握すると、救援活動の進展に影響を与えるボトルネックの問題を解決するよう指示した。
外遊中に大地震発生の知らせを受けた胡総書記は被災者のことを深く気にかけ、救援活動の徹底に向けた重要な指示を直ちに出すとともに、外遊を切り上げて帰国することをすぐさま決定した。17日午後2時20分頃、胡総書記は25時間もの長い飛行を経て太平洋の対岸から北京へと戻った。同日午後16時、胡総書記は旅の疲れも顧みず、直ちに中央政治局常務委員会会議を招集。救援活動について報告を受け、今後の救援活動の計画を練った。18日早朝、胡総書記は救援活動の最前線へ飛ぶため、再び飛行機に乗り込んだ。搭乗するや、胡総書記は随行する各当局の責任者を招集。地図を広げ、救援活動の最新状況について詳しく尋ね、具体的な対策を話し合った。
3時間余りの飛行を経て、胡総書記を乗せた飛行機は標高3900メートル以上の玉樹巴塘空港に着陸。胡総書記は飛行機から降りると、被害の最も深刻な玉樹県結古鎮の視察へ直ちに赴いた。
仮設テントの前で取り囲む被災者に、胡総書記は大声で「みなさん、辛い思いをされましたね。地震の発生を受け、中央の指導者も心配でなりません。身内を亡くした方や郷里を失った人もいると聞き、私たちもみなさんと同じように悲しい思いをしています。今日私は、みなさんに心からの慰問の意を表すためにやって来ました」と語りかけた。
胡総書記の真摯な言葉に、居合わせた大衆は感動が止まず、こらえきれずに泣き出す人も多かった。
胡総書記は続けて「私たちはすでに、生き埋めになった人々を救出し、速やかに負傷者を手当するために、全国から多数の救援隊を集め、玉樹県へ派遣しました。みなさんの生活の手配もしなければなりません。みなさんに食べ物、水、住む場所、防寒用の衣服や布団を用意し、学校の授業を早期に再開し、新しい家の建設も支援します」と述べた。
扎西大同村、玉樹州スタジアム内の医療救助所、玉樹州孤児学校などでの視察後、胡総書記は現地救援活動指揮本部のテントで会議を召集。救援活動の現状について報告を受けると(1)生き埋めになっている人々の捜索・救出に全力を上げる(2)負傷者の治療に努める(3)被災者の生活の手配を適切に行う(4)インフラの迅速な復旧(5)宣伝・世論工作を強化する(6)社会の調和・安定を確保する----よう重点的に指示した。
「人民網日本語版」2010年4月19日