14日朝に発生した青海大地震の震源地・青海省玉樹チベット族自治州玉樹県上拉秀郷日麻村は、完全な牧畜業村で、州府がある結古鎮とは30キロメートル離れている。結古鎮は激しい揺れに襲われ、多くの家屋が倒壊した。沿道の商店、ビル、民家はことごとく倒壊し、ほぼ廃墟と化した地区もある。
玉樹州委員会宣伝部の卓華夏部長は、電話取材に対し、「民家の崩壊がかなり激しく、まだ多くの人が瓦礫の下で生き埋めになっている。負傷者の多くは、玉樹州病院に運ばれ、応急手当を受けている」と答えた。
震央地およびその周辺地域の広い範囲で、通信、交通、水道、電気などライフラインが断たれている。
玉樹県から約15キロメートル離れたところにあるダム壁には亀裂が入り、関係者が放水などの応急処置にあたっている。
目撃者は、「地震発生後、結古鎮の街頭には多くの負傷者がおり、倒壊を免れた家屋の多くにも亀裂が生じている。余震が絶え間なく起こる中で、各所で火災も発生している」と語った。
玉樹県関係者によると、地震によって、州委員会の入っているオフィスビルの一部が倒壊、玉樹ホテルの建物に亀裂が入り、州職業学校の校舎は倒壊したという。被災地では、食品、薬品、水などが不足している。
地震発生後、周囲の山の上に避難した人々も多くいる。玉樹県気象局職員は、「山の上は人で溢れかえっています。地震発生時の気温は零下1.2℃、人々は皆、綿入れの上着をはおり、走って避難してきました」と話した。
「人民網日本語版」2010年4月15日
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