国連貿易開発会議で先週発表された報告で、人民元レートを自由変動制にするのは誤りであることが指摘された。人民元レートが予測不可な市場の支配を受ければ1970年代の日本の円切り上げ時と同様のリスクがもたらされ、中国の国内市場の安定に影響を及ぼし、地域や世界市場の安定にも影響が及ぶことにもなると指摘する。
人民元レートが過小評価されていることや為替レートの調整が米国の対中貿易赤字を縮小できることを証明するものはないというのに、米国が人民元切り上げを迫るのはなぜだろうか。
米ハーバード大学のドワイト・パーキンズ教授は、米政府は人民元為替レート問題を政治問題化しようとしており、米国の現在のやり方は政治的目的を達成するためのものだと話す。
また清華大学中国・世界経済研究センターの李稲葵主任は、「米国の国会議員たちは国内の問題解決に時間をかけるべきであり、いわゆる人民元レート問題に時間を費やしても無意味だ」と述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月25日 |