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人民元切り上げをめぐる攻防  
中国への為替戦争で、米国に「盟友」なし

欧州が人民元切り上げ圧力をかけることはない

人民元為替レート問題において、米国が孤立し、昔からの「盟友」であるEU諸国からも賛同されないのはなぜだろうか。

有名な戦略学者で、中国経済体制改革研究会の特約研究員である李暁寧氏は、「国際関係の構造において、2つの大きな変化が起きている。1つは同盟関係の版図が変わり、イデオロギーに基づいて陣営が分けられなくなったこと。もう1つは同盟の原則が変わり、国家の安全が唯一の元首レベルの話題ではなくなり、経済関係の重要性が少なくとも安全と同じレベルまで引き上げられたことだ」と話す。

EUが米国の人民元切り上げ圧力に同調しない大きな理由として、次のことが挙げられる。人民元の対ユーロレートは上昇しており、切り上げを要求する必要はない。人民元は米ドルにペッグしているため、2009年にユーロの対ドルレートが下落し始めてから、人民元の対ユーロレートはドルとほぼ同じような上昇を辿っている。2009年12月以降、人民元の対ユーロレートは12%以上上昇した。

人民元の対ユーロレートの上昇は実際に大きな影響を与えている。2009年に中国の輸入は前年比で11.2%減少したが、EUの対中輸出は4%増加した。今年1~2月、中国の輸出は31.4%増加、輸入は63.6%増加し、輸入の伸び率が輸出を大きく上回っている。中でも、EU中心国の一つであるドイツに対しては、中国の今年1~2月の対ドイツ輸出は34.4%増となったが、ドイツからの輸入は39.9%増だった。

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