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人民元切り上げをめぐる攻防  
だれが人民元問題で嘘をついているのか

人民元為替レートをめぐる問題で、米国の経済学界では面白い現象が現れている。ポール・クルーグマン氏が代表となり、「中国は、貿易上の優位を維持するため、人民元の価値を人為的に低く抑制していることにより、米国に貿易赤字や失業などの問題が生じ、世界経済の回復を妨げている」と主張した。一方で、ジョセフ・E・スティグリッツ氏やスティーブン・ローチ氏ら多くの経済学者は、人民元切り上げは米国の問題解決にならないばかりか、世界経済に害を及ぼすと指摘する。

1つの問題で全く異なる見解が示されているが、彼らはともに学界で名高い経済学者で、意見相違の双方にそれぞれノーベル経済学賞獲得者がいることに注目すべきである。経済シュミレーションモデルを利用したり実証分析を行ったりしたとしても、過去の経験をまとめたとしても、このように正反対の結果が出たことは非常に驚くべきものである。誰かが何らかの目的で、学術規範に背く話をしたのではないかと疑りたくもなる。

米国の政界もそうである。人民元為替レート問題はすでに米国の政治ブローカーの武器倉庫にある一つの武器となっており、必要な時に持ち出して振り回し、問題の難点を腹の底ではわかっていても、でたらめで嘘のロジックを主張する。

今年に入り、米国の人民元為替レートに対する非難はエスカレートしている。オバマ米大統領はここ3カ月で3回も人民元切り上げを要求した。3月15日には米議員130人がガイトナー財務長官とロック商務長官にあてた書簡で、人民元政策に対し行動を取るよう求め、また、下院歳入委員会のサンダー・レビン委員長は24日の米公聴会で、「人民元は過小評価されている」と非難した。

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