中米経済貿易関係問題の難点はどこにあるか
米側の統計によると、中米間の貿易往来では、中国側は長年貿易黒字という有利な地位にある。2009年、米側の統計では2268億ドルだったが、中国側の統計では約1400億ドルだった。これに対しては具体的に分析すべきで、簡単に全てを中国の外貨所得に計上してはならない。
――加工貿易製品は中国側の輸出の主導的製品である。そのうち、外資系企業と合弁企業の米国に輸出した製品は約73%(2009年)を占めた。中国側が輸出した付加価値の高いハイテク製品のうち、外資製品は90%以上を占めた。これによる貿易黒字はもちろん外国側に帰するべきである。
――米国に輸出した「メイド・イン・チャイナ」というレッテルが貼られている商品のうち、約20%以上は中国に進出した米企業の委託加工製品で、その所得は中国側の輸出からも差し引くべきだが、米側はそれを中国の輸出黒字に計上した。
――米側の統計には中継貿易を行っているその他の国と地域から米国が輸入した「メイド・イン・チャイナ」製品が盛り込まれている。この部分の貿易額も米側により中国の輸出額項目に計上された。
これらによる米国の経常取引の巨額の入超は、中国の黒字額に計上すべきものではない。
中米貿易の長期にわたる「不均衡」は米国が中国に対し差別的な貿易政策を実行した結果である。改革開放以来、中国は対米貿易に制限を設けたことは一度もなく、中国の広い市場をずっと米国の商品と投資に向けて開放してきた。また、中国は米国買付団派遣など多種のルートと方式で米国製品輸入量を増やした。しかし、米国政府は今なお対中貿易を一般工業製品と農業副産物の範囲に制限し、ハイテク製品と設備の対中輸出を厳しく禁じている。これが米国の対中貿易赤字の真相である。
(作者は中国社会科学院栄誉学部委員、経済学教授)
「北京週報日本語版」2010年4月8日 |