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低炭素生活  
「かわいい」と「もったいない」から始まる低炭素生活

本誌専家 勝又あや子

 北京の技術系人材紹介会社に勤める阿部美木子さんは、毎日「マイ箸」(携帯用の箸)を持ち歩き、外出や出張などで外食をする際、割り箸を使わずに「マイ箸」を使って食事をしている。

 

左:「マイ箸」を使って食事をする阿部さん。

右:キャップと布製ケースがついた阿部さんの「マイ箸」。 

阿部さんが「マイ箸」を使うようになったきっかけは、昨年10月の大型連休に日本へ一時帰国した際、友人のお母さんからプレゼントされたこと。前々から割り箸の衛生面が気になっていたこともあり、「マイ箸」を使い始めた。阿部さん自身はその動機を「『衛生>エコ』ですね」と語る。

北京では「マイ箸」の概念があまり知られていないこともあって、最初の周囲の反応は「何持ってるの?」というものだったが、中には自分も欲しいと言う同僚もいたという。「かわいいからかな」とは阿部さんの分析だ。ただ、難点は「帰宅後に洗わないといけなくて面倒」なことだ。「それでも毎日持っていくのは、そのほうが衛生的だから。それにエコにもなるので、二重の意味でいい。10回マイ箸を使わなかったら、割り箸を10個ムダにしたと思う。」

「マイ箸」のほかにも、阿部さんは去年の夏ごろからエコバッグを持ち歩き、レジ袋をもらわないようにしている。住んでいるマンションの階下にある果物屋でもポリ袋は断る。阿部さんのエコバッグは熊をキャラクターにしたかわいらしいデザインで、作りもなかなか丈夫。12元と安価だったことも手伝って、コンビニエンス・ストアで即購入した。これも「『かわいい>エコ』というのが理由です」と阿部さんは笑う。

きっかけは『かわいい』なので、若干不純な動機ではありますが、お気に入りのものを生活に取り入れることで気持ちの上で日常が豊かになり、それが思いがけずエコに繋がっていた、という感じです。でもこれからはエコの精神を持って、周りの友人にも勧めていきたいと思います」と阿部さんは言う。

かわいいグッズを使うことで、楽しみながら低炭素生活と両立。阿部さんは生活の中で「かわいいさ」を追求しつつ、肩肘を張らずに無理なく自然な低炭素生活を楽しんでいる。

 

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