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低炭素生活  
「林歌」のストーリー

 

キャンパスの環境保護

「ベルリンの広場で溶けた氷の彫像をまだ覚えていますか

もうすぐ海水に浸かるモルジブ諸島をまだ覚えていますか

間もなく効力を失う「京都議定書」をまだ覚えていますか

見てください!未名湖(北大構内にある湖)の水面にある氷提灯が間もなく溶けようとしています

見てください!人類の生命と文明の火が間もなく消えようとしています

見てください!環境保護に取り組む若者たちは未名湖畔で祈っています

地球の温暖化は、人類に対する大きな脅威です

文明の火は、海水に呑み込まれてしまうのでしょうか」

       ――「林歌」の活動ポスターより

091112、多くの氷提灯が未名湖の水面に現れた。氷提灯を使ったのは、氷で氷河に喩え、灯かりで人類文明の火に喩えるためだった。「林歌」は氷提灯が少しずつ溶けてしまったことで、環境保全への人々の注意を促した。

CO2排出削減関係の呼びかけとPRのほかにも、私たちにはまだ多くの事ができる」と孫童君は言う。

孫童君によると、学生のCO2排出は主に学習のための電気使用や生活ゴミ、水道使用、食物などからだ。孫童君と範敬怡さんは08年に、北大の三つの自習室のエネルギー消費について研究を行った。その結果、教室棟の構造と建築年代によって、自習室の単位座席あたりのエネルギー消費はどれも違い、単位座席あたりのエネルギー消費が高い自習室は利用率が高く、エネルギー消費が少ない自習室の利用率はかえって低いものだとわかった。

「みんなが徹夜自習の許される自習室に一番行きたがることが原因だと思う。この自習室こそ、エネルギー消費が最も高い教室の一つだった。そのため、私たちは、自習室の開放時間を変更したり、自習室の収容人数を調整したりすることでCO2の排出を減らしてほしいとの研究報告を学校側に提出した」と孫童君は言う。

「もう一つの大きなCO2排出源は学生たちの食べ残しだ。食堂から出た食べ残しは家よりずっと多い。たいしたことではないように見える食べ残しは、実際には栽培、穫り入れ、運送、加工などの過程でいずれもCO2の排出がある。学生たちができるだけご飯を残さずに食べ切るようにするだけで、低炭素生活への支持となる」と。

「私たちは『北京大学の大学生個人のCO2足跡に関する研究』というプロジェクトで来年の『全国大学生科学技術学術シリーズコンテスト』に参加する計画だ」と、「林歌」の核心的存在である範敬怡さんと孫童君は2010年の低炭素計画に意欲満々だ。

「北京週報日本語版」2010年3月10日

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