民俗観光で村おこし
「持続可能な発展」も作業グループが綿篪の再建の過程で貫いてきたポイントだ。陳仁福氏は、珠海再建支援グループは綿篪の歴史文化、自然資源、交通や地理的な優位性を十分に理解し尊重した上で、村の今後の持続可能な発展の方向性を検討した、と言う。
綿篪の人口の60%はチャン族で、20%がギャロン・チベット族、ほかに20%の漢族と少数の回族がいる。再建支援グループは事前の調査で、現地はチャン族、チベット族等の少数民族的な特色が豊かであることに気がついた。そこで、基礎的な民生工事建設の終了後、再建支援グループは旅行発展計画を再建の目玉にし、地方経済の持続可能な発展という路線をとることにした。
「旅行については、綿箎三官廟村、綿篪村、羌峰村等チャン族の村を民族の特色を打ち出した旅行コースにする計画をすでに練っている。大禹の故郷や、土司官寨等の重要な観光地を全面的に建設する」と陳仁福氏は紹介した。綿篪村の域内は交通が便利で、高速道路と国道が通っている。そこで旅行業のうち村を通過する人々向けのサービス、レジャー・リゾート、観光旅行を発展させ、この三者で互いに補完し合う。紹介によると、現在この村の旅行計画はすでに現地政府の認可を得ているという。旅行計画全体の完成には数億の資金がかかるが、珠海側が億にのぼる資金を投入し、残りは現地政府と社会資金の投入が必要だ。再建を支援する珠海側では、現地住民が価値観も含めた生活方式を転換し、今後の旅行産業を含む第三次サービス産業に適応してくれることを願っている、と陳氏は強調した。
「北京週報日本語版」 2010年1月25日
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