
ブン川地震震災跡地記念公園
2008年5月12日14時28分、中国四川省にあるアバ師範専門学校美術科の時計台の大きな振り子がその動きを止めた。それは師範専門学校美術科の建物と一緒に、ブン川地震を記念する景観として最も有名なシンボルの1つになった。
ブン川地震公園はアバ師範専門学校のキャンパスを改装したもので、中心はもとのアバ師範専門学校美術科の時計台である。設計者は中国の華南理工大学の有名な建築家で、中国工程院メンバーの何鏡堂氏とその設計チームである。公園全体の設計案は時計台をめぐって配置を行い、時計台広場、希望広場と静思園の3つの主な部分からなっており、「14時28分」の歴史的な時刻を復元しようと努めている。
2010年1月22日、私たちがブン川地震震災跡地記念公園に入るとまず見えたのは「希望の再建」をテーマとした「希望広場」である。希望広場から眺めると、対岸の地震跡地や遠方にある威州鎮の都市センターを見ることができる。新たな居住区には建物がまっすぐにそびえ、ブン川の新市街再生の情景が人を元気づける。希望広場には2本の黒い溝が横たわっており、時計の長針と短針を表している。時計台を中心にして、地面に巨大な時計が形づくられており、時刻は14時28分で静止している。広場の見学順路もこの巨大な時計のルートを通じて構成され、雰囲気が厳かで、災難が人類に与えた巨大な傷を表している。
記念公園全体のテーマは「記憶と希望」とされている。「人々に地震の悲惨さを覚えておいてもらうだけでなく、更に人間性の強靱さや輝かしさを表現し、希望の種を蒔こうとしており、これによって、亡くなった人を記念し、生きている人を慰さめ、この災難を正視し、積極的に未来を切り開こうとするものだ。」
「北京週報日本語版」2010年1月25日 |