間もなく過ぎ去ろうとする09年、中日関係は日本国内の政局が極めて大きな変化を遂げる中、中国側は民主党出身の鳩山首相がアジア外交を重視する好機を捉え、様々な面から新政権との連携を深め、戦略的互恵関係のさらなる発展を促していくことにしている。
ただ、否定できないのは、中日関係は総体的に安定かつ円滑に進展しているものの、同時に、例えば新政権が意外にもルビア氏、ダライ・ラマ氏、蔡英文氏の訪日を許可するなど、一部で見解の相違や矛盾が明らかになったことである。そうしたことから、われわれは中日関係が順調に発展し続けることに強い自信を持ってはいても、その発展の過程において出てくる問題に対しても深い認識を持つ必要があるのではないか。
現在、また今後の数年、国際金融危機から世界がまだ完全に脱却できていない状況の下、世界が気候変動やエネルギーの安全など非伝統的な安全問題に対応しなければならない中、中日両国はアジアないし世界に重要な影響を与える国として、世界の非伝統的な安全問題を協力して解決する面で、引き続き協力を深めていく必要があり、環境保護や省エネ、エネルギー資源、温室効果ガスの排出削減などでも相互補完性があり、また互恵が期待できる。将来の日本の政局がどう変わろうと、中日の友好的に発展する関係という大局が変わることはなく、中日両国は引き続き中日が署名した4件の政治文書の精神に沿って、戦略的互恵関係に絶えず新たな発展を添えていくだろう。
「北京週報日本語版」2009年12月28日 |