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09年中日関係の回顧・今後の展望  
他分野の交流も緊密に

 

             

中日の指導層の交流が緊密になる中、その他の分野での交流や協力も増え続け、09年というこの1年、防衛や政党、経済貿易協力、青少年交流などが一際注目された。

■防衛トップの相互訪問実現

3月20日、全国人民代表大会(全人代)常務委員会の呉邦国委員長は人民代表大会で訪中した当時の濱田靖一防衛相と会談した。濱田防衛相はさらに国務委員の梁光烈国防部長と会談し、同日、「中日両国国防当局の共同コミュニケ」を発表。

7月14日、梁光烈国防部長は訪中した海上自衛隊の赤星慶治参謀長と会談した。

11月5-9日、中国人民解放軍海軍の訓練艦「鄭和」号が4日間、日本を友好訪問した。「鄭和」号の訪日は初めて。この中国海軍の艦艇による外国訪問で特筆すべきは、海上自衛隊の幹部候補生学校の2名の学生が、10月26日、「鄭和」号に乗船して大連を出発し、韓国を訪問して日本に戻ったことである。外国の学生が中国軍艦の全行程の訓練に参加したのは、これが初めて。「鄭和」号の日本訪問によって、中国海軍と海上自衛隊の間の理解と交流は一段と深まり、また両国の海上での実務的な協力も新たな段階を迎えた。

北沢俊美防衛相の招聘を受けて、11月26-12月1日、梁光烈国防部長が日本を訪問した。27日、北沢防衛相と会談した後、双方は「中日両国国防当局の共同コミュニケ」を発表。同日、鳩山首相は梁国防部長と会談し、「日中両国が経済分野のみならず防衛などの分野でも協力を強化することは、二国関係のさらなる発展、またアジアひいては世界の平和と安定にもプラスとなる」と強調した。

■政党間の交流が緊密に

2月20日、中国共産党と連立政権の自民党、公明党との執政党交流第4回会議が東京で開幕した。中国共産党対外聯絡部の王家瑞部長が共産党代表団を率いて出席23日、麻生首相が王部長ら代表団と会談した。

11月10-11日、王家瑞対外聯絡部長率いる代表団は発足した政権党の民主党との交流協議機構第3回会議に出席。11日、民主党の代表で鳩山首相が代表団と会談した。中国共産党と民主党が確立した交流協議機構はすでに新たな情勢の下で、両国の執政党が対話と交流を展開する有効な場となっており、交流を通じて、戦略的互恵関係の発展を推進するために新たな活力を注ぐことができる。

12月10-13日、小沢一郎幹事長を名誉団長とする民主党代表団と「長城計画」の代表団が訪中した。10日、胡主席は人民大会堂で代表団の主要団員と会見し、「中国共産党は民主党との友好交流を重視しており、民主党と共に、両党の交流制度を絶えず健全化かつ完備させて、中日の戦略的互恵関係が長期にわたり健全で、さらに発展していくよう貢献したいと考えている」と述べた。小沢幹事長は「今後も引き続き両党の交流制度を話し合いの場に、中国側との協力を強化して、戦略的互恵関係を絶えず新たな段階へと引き上げられるよう努力していく」との考えを表明した。

■ハイレベル会談を2回開催

6月7日、第2回中日ハイレベル経済対話が東京で開かれた。国務院の王岐山副総理と当時の中曽根弘文外相が共同で主宰。双方は経済・金融情勢や貿易・投資協力、環境・エネルギー協力、地域・国際問題など4つの議題を重点に深く意見交換した。

中日は互いに重要な経済・貿易パートナーである。日本は世界第2の経済大国であり、先進的な省エネ・環境保護技術や、この面で長年にわたり蓄積してきた経験を有している。中国は世界最大の発展途上国として、経済が急成長すると同時に、環境保護・省エネ面での技術と経験を非常に必要としている。そのため、中日双方のこの面での相互補完性は非常に強い。今回の対話においても、省エネと環境保護が重点テーマとなっており、両国のこの分野における互恵協力の拡大は非常に将来性がある。

11月8日、第4回中日省エネ・環境保護総合フォーラムが人民大会堂で開かれた。中央政治局常務委員で国務院の李克強副総理は開幕式で挨拶し、「省エネ・環境保護の面での協力は近年、中日の経済・貿易関係において新たなスポット、新たな成長分野となっている。双方は好機をしっかりと捉え、潜在力を発掘し、省エネ・環境保護関連の設備、プロジェクト、産業やサービスなどの分野での協力をさらに強化するとともに、技術と人材の交流を推進し、協力メカニズムを完備させ、良好な環境を構築することで、この面での協力の規模をさらに高めていく必要がある」と強調。

同フォーラムは国家発展・改革委員会と商務部、経済産業省などの共催によるもので、省エネや環境保護及びその他の産業の発展をめぐる協力を促進し、二国間関係の深層的な発展を推進することが趣旨。同フォーラムは、両国が省エネ・環境保護や経済貿易協力について協議する重要な場となっている。

■青年の友好交流が活発に

中日両国政府は07年12月に署名した「『中日青年友好交流年』活動に関する覚書」に基づき、今後4年続けて毎年4千人規模の相互訪問交流活動を行うことにしている。09年7月と10月、中国青年代表団が日本を友好訪問し、同年9月には日本の代表団が1週間中国を訪問。青年団の相互訪問を通じて、青年同士の気持ちが深まったことで、中日関係の今後の発展に向け友好の種子がまかれたとも言えるだろう。

「 北京週報日本語版」2009年12月28日

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