----あるネットユーザーから、不動産価格が急騰し、たった1カ月で1平米当たり1000元上がっているとの声が届いている。不動産価格の問題について、伺いたい。
ネットユーザーがこの問題に関心を寄せていることは知っている。私も毎日ネットで多くのネットユーザーの意見を目にしているし、時には非常に厳しい批判も受ける。なぜなら、家というのは一人ひとりの利益に深くかかわるものだからだ。
今年の不動産は比較的速いペースで回復したが、同時に一部の地域や都市では不動産価格が急騰している。中央政府はこれを高度に重視している。いかに不動産建設を健全な軌道にもっていくかは、まず政府が何をすべきか、市場が何をすべきか、市場メカニズムの役割をいかに発揮するか、また政府調整の役割をいかに発揮するかを明確にしなければならない。ここでは、政府がすべきことにだけ言及したい。
第一に、低所得者向け住宅の建設と貧民地区の改造に力を入れること。この2つの仕事は、資金・土地・税収のいずれでも優遇と保障を図る必要がある。
第二に、住民に自己居住用住宅や改善住宅の購入を奨励すること。それと同時に投機抑制措置も講じる必要がある。中国の国情にあわせ、安全かつ経済的で使いやすい、土地節約の原則を堅持した、特にこじんまりした低価格の住宅の建設を重視する必要がある。
第三に、税収や金利差、土地政策といった経済のてこをうまく運用して調整を加え、不動産価格を安定させること。
第四に、不動産市場の秩序を守り、物件の抱え込みをはじめ、土地を占有して建設しないケースや不動産価格を高騰させるなどの違法行為を取り締まること。
政府にこれらの問題を解決する決意さえあれば、一時しのぎのやり方ではなく、踏み込んだ調査研究によって各方面の状況を総合的に考慮し、長期的な計画と政策を立て、中国の不動産を安定させることができる。
「人民網日本語版」2009年12月28日
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