----過剰生産能力の問題は歴史上繰り返し現れる、古くからある問題だ。現在の過剰生産能力は4兆元の景気刺激策と関係があるとの声もある。この問題をどう見るか。この古くからある問題を解決する方法はあるか。
過剰生産能力は、世界的な問題だ。需要減と市場萎縮による過剰生産がその基本的な原因だ。わが国にはこの一般的な法則に加え、構造的な問題もある。この問題を重視し、真剣に解決に取り組まなければならない。
過剰生産能力の解決において最も重要なのは、経済的手段、環境保護的手段、法的手段、および必要な行政手段を講じて、立ち後れた生産能力を排除し、過剰生産能力の増加を制限することだ。特にエネルギー消耗率や汚染度の高い産業の発展を制限しなければならない。もう1つは人々があまり重視していないことだが、技術改良を通じて、過剰生産能力が新たな分野で新たな役割を発揮できるようにすることだ。これには、技術改良への取り組みの強化が必要だ。要するに、立ち後れた生産能力の排除は、戦略的角度に立ち、世界経済の視点から把握しなければならない。
過剰生産能力が4兆元の景気刺激策と関係があるとの声は、当初からあった。私はこう見ている。4兆元のうち、中央政府の新規拠出額は1兆1800億元で、今年はその半分、およそ5900億元を完了したに過ぎない。また、この5900億元の大部分は中低所得者向け住宅供給事業、農村のインフラ整備と民生改善事業、つまり道路、水道、電気、ガス、さらに環境保護や技術改良に充てられた。他には、北京-上海高速鉄道や、重要な高速道路網など、必要なインフラ整備に充てられた。これらは経済成長の過程で中長期的な作用を果たす。中央政府のこうした資金は1つの工業プロジェクトに投じられたのではないことを保証できる。
「人民網日本語版」2009年12月28日
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