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中国への影響  
人民元値上げを迫るのはなぜか?

理論的にみれば、貿易が均衡を保っている状態で人民元相場についてあれこれ論じても意味はない。米ドル本位制の国際通貨システムの下では、二国間貿易がバランスを失しているのが普通の状態であり、これはもともと通貨レートの問題ではない。実際の情況をみると、貿易黒字の改善に対する通貨レートの影響は非常に小さく、かつてのドイツであれ、現在のユーロ圏や日本であれ、貿易においては米国に対する黒字の情況が数十年も続いている。こうした国や地域の通貨と米ドルとのレート形成メカニズムは完全な変動相場制であるが、二国間貿易の不均衡改善にはなんの役割も果たしていない。

中国は労働集約型製品を大量に輸出しているが、中国は単なる製造段階に過ぎず、営業を担う西側諸国の輸入業者がここから大量の利益を得ている。西側諸国が金融の監督管理を徐々に強化し、過度な消費の習慣を改め、実体経済を強化しようとするなら、中国も対外貿易構造や経済構造の調整、通貨レートの改革を、段階を踏んで徐々に実施しなければならない。現在、中国政府は経済成長モデルの転換に着手しており、所得分配構造を調整し、内需を拡大しているが、これらは時間のかかることであり、一朝一夕にして成るというものではない。

現在、中国で実施されているのは、市場ニーズに基づく、単一で、管理された変動相場制度であり、これは中国の実際の情況に合致し、また国際社会に対して中国が担う高度な責任を体現するものでもある。現在、世界が金融危機に対処していることを大きな背景として、人民元レートの合理的でバランスの取れた水準での基本的な安定を保つことは、アジア地域の経済の安定的な発展にプラスであるだけでなく、世界経済の安定的な発展にもプラスになる。

中国はこれから、経済発展のレベル、経済運営状況、国際収支の状況に踏まえつつ、金融改革の深化を通して人民元レート形成メカニズムのより一層の模索と改善を進める。改革は多方面にわたる系統的なプロジェクトだ。根本的にみれば、世界経済の持続的発展には安定した国際通貨環境が必要だ。われわれは米ドル、日本円、ユーロなどの主要国際準備通貨のレートが相対的な安定を維持し、為替変動がグローバル経済に与える不確実性が減少することを望んでいる。(編集KS)

「人民網日本語版」2009年11月20日

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