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評論  
「三十にして立つ」中米関係

オバマ米大統領の初の中国訪問が18日幕を閉じた。中米双方は両国の歴史を振り返るとともに、将来の位置づけを展望した。「三十にして立った」中米関係は今、新たな出発点に立っている。「解放日報」が伝えた。

■戦略の内包がさらに拡充

オバマ大統領訪中前、メディアは中米関係の戦略的位置づけの問題を熱く議論していた。米国の高官は異なる場でそれずれ談話を発表し、「戦略保障」を互いに提供するよう中米両国に呼びかけた。今回オバマ大統領は、米側の「戦略保障」の意味については詳しく説明しなかったが、「戦略的相互信頼」は重要な位置に引き上げられた。胡錦濤主席が中米関係の推進に関する5つの主張で最初に述べたのは、「戦略的相互信頼の増進に、粘り強く取り組み続ける」だった。「中米共同声明」でも、両国の戦略的相互信頼の構築と強化が全体の2番目に置かれた。復旦大学米国研究センターの潘鋭教授は「戦略的相互信頼の位置がこれほど引き上げられたのは、戦略的相互信頼なしに両国関係の一層の強化が困難であることを、双方が意識したからだ」と指摘する。

■新しい特徴を示す新しい位置づけ

中米元首は戦略的相互信頼を提言しただけでなく、具体的な実行点も示した。「共通の試練に対応するためのパートナーシップの着実な構築に向けて的確な行動をとる」だ。これまでの「建設的戦略パートナーシップ」と比べると、今回の新たな位置づけは、双方の実務精神を形にしたものとなっている。つまり、共通利益を享有すると同時に、試練にも共同で対処する必要があるということだ。中国国際問題基金会戦略研究センターの王嵎生執行主任は「今日双方は、金融危機、気候変動、エネルギー協力など、より多くの具体的問題に共通して直面しているため、両国関係の位置づけをさらに進めた。これまでに確立された『21世紀における積極的・協力的・包括的な中米関係』の拡充だ」と指摘する。

今年は中米国交樹立30周年にあたる。1期目の最初の年に中国を公式訪問した初の米国大統領となった、オバマ氏の今回の訪中は、米中関係の重要性へのオバマ氏本人の理解を示すだけでなく、中米の結びつきの「エネルギー準位」的変化を1つの側面から反映するものとなった。

■なお解決を要す溝

中米元首は会談後、共同声明を発表した。原則的、抽象的だった過去の声明と比べると、今回はより細部を重視し、より実質的な突破口を開いている。清華大学中米関係研究センターの孫哲主任は「これまでの声明をクリスマス・ツリーとすれば、今回のものはその飾り付けだ」との比喩で説明する。

王執行主任は「中国の核心的利益や重大な懸念に対して、米側の姿勢は進歩し、より積極的になった。たとえば台湾問題では、『双方はこの原則を破壊するいかなる勢力によるいかなる行動も支持しない』としている。双方は、互いの核心的利益を尊重することが中米関係の安定と発展にとって極めて重要との認識で一致した」と語る。

だが、中米間にはまだ、貿易、人民元相場、米ドルの地位、排出削減などの問題で摩擦や対立があるのだ。専門家も同時に、中米が戦略的相互信頼を真に構築するには、なお長い道のりを歩まなねばならないと指摘する。

「人民網日本語版」2009年11月19日

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