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中国、汚染対策に1千億元近くを投入 その効果はいかに?

  

  審計署(会計検査院に相当)はこのほど会計監査調査の結果を発表し、6年間で910億元の資金が投入された中国の「三河三湖」(淮河、海河、遼河と太湖、巣湖、テン池)の水質改善はある程度の効果をあげたものの、全体的な水質はそれほど改善されておらず、太湖と巣湖、テン池の平均的な水質はなお低い水準であることがわかった。

  中国の湖には汚染防止のために大量の資金が投入されているにもかかわらず、どうして理想的な効果が得られないのだろうか?武漢で開かれた「第13回世界湖沼会議」で、一部の専門家が中国の水質汚染対策に存在する弊害を指摘した。

  中国水利水電科学研究院水資源所の王浩所長(中国工程院院士)は「まず湖沼の水質改善方針や技術路線に偏りがある」と率直に述べ、「水ばかりを論じて工事や技術といった手段を用いた汚染対策ばかりを強調し、管理制度の構築や整備、根本となる節水や排水削減を見落としている。汚水処理場を建設するが、稼働率は低く、湖周辺の汚染はなくなっても、地面の汚染排出にまで手がまわっていない」と指摘する。

  環境保護部環境計画院の王金南副院長によると、以前は環境保護への投入が足りないと強調してきたが、「第11次5カ年計画(2006年?2010年)」で国は環境保護への投入を増加し、「第12次5カ年計画(2011年?2015年)にはさらに倍増が見込まれる。しかし、実際にこういった投資が汚染対策や環境改善に用いられることは少なく、多くは環境保護に使われるはずだった資金を他の方面に回しているのが現状だ。一部の地方では河や湖の水質改善どころか、広場を立てたり、芝生を敷いたり、園林を増やしたり、さらにはゴルフ場を建設したり、河道の両側にコンクリートの壁をつくるところまである。これについて王氏は、「こういった環境保護への投入はどれも形式に偏った事業であって、汚染防止目標を達成できないどころか、環境破壊につながる」と分析する。

  「人民網日本語版」2009年11月11日

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