G20財務相・中央銀行総裁会議が4日と5日の2日間、イギリスのロンドンで開かれた。中国の謝旭人財政部長と中国人民銀行の周小川総裁が代表団を率いて参加し、「中国は景気刺激策を引き続き実施する」と述べた。
謝財政部長は会議で、当面の中国の経済状況を紹介した後、「中国政府が講じた一連の景気刺激策は著しい成果を収めた。経済は立ち直りの兆しが見えてきたものの、その基盤は固くない。これからも積極的な財政政策と適度に緩和された通貨政策を継続し、経済再生の基盤を固める。それにより、急速かつ安定した成長を促していく」と語った。
謝財政部長はさらに、「現在、世界経済は回復の重要な段階にある。各国は世界経済の再生に向けて、マクロ経済政策の連続性と安定性を維持しつつ、いかなる形の保護主義に対しても反対していくべきである」と語った。
一方、中国人民銀行の周小川総裁は、「各国は緊密な協力を保ち、経済の再生と金融システムの安定を促していくべきだ」と述べた上で、危機警戒レベル強化や監督管理の見直し、金融システムの周期性による影響の抑制を国際金融機関に呼びかけた。
周総裁はまた、「国際金融機関は他国との監督管理の協力や危機対応を強め、主権に基づいて監督管理を強化するとともに、監督管理基準の客観性、一致性、有効性を高めていくべきだ。さらに、預金・保険システムの核心的な原則や、投資者保護メカニズムを充実化、ないし普及させる必要がある」と語った。
「中国国際放送局 日本語版」より 2009年9月6日 |