世界銀行・中国代表処は6日、同行が中国に1億5000万ドルを融資し、文化・自然遺産保護と水資源環境の改善に役立てられることを発表した。また、火力発電所の効率向上への支援として、地球環境基金から1970万ドルが助成される。
うち貴州文化・自然遺産保護発展プロジェクトに6000万ドルの融資が充てられ、貴州省の豊かな文化や自然、歴史などの資源利用と管理に役立て、現地の少数民族の収入と生活水準の向上が図られる。
また、雲南省都市環境プロジェクトに9000万ドルの融資が充てられ、2005年に始まった世界銀行の融資による雲南環境プロジェクトをベースに進められる。このプロジェクトでは、昆明市、麗江市、文山州の10県に都市排水システムや汚水収集処理施設、洪水防止・環境衛生施設などを新たに建設したり、拡張される。このほかにも、新プロジェクトとして、雲南省最大の淡水湖・テン池の水質改善にも目が向けられている。
火力発電効率向上プロジェクトへは、地球環境基金から1970万ドルの助成金が提供。山西、山東、広東において省単位の電力・石炭の消費量や温室効果ガスの排出量引き下げを目標とした、モデルプロジェクトを展開する。
地球環境基金は独立した国際機関で、条件に見合う国連開発計画(UNDP)と世界銀行の加盟国に資金の助成や融資を提供し、地球環境の保護や持続可能な経済発展の促進を目指すプロジェクトや計画を共同支援している。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年5月7日 |