環境保護部科学技術標準司の劉志全副司長は3月28日、清華大学と中国水網(ウェブサイト)が共同で開催した「2009都市水業戦略フォーラム」で、中国の環境保全産業の生産額が08年に約7000億元に達し、10年には1兆1000億元に達する見込みがあると明らかにした。
国が打ち出した4兆元の内需促進投資では、省エネ・排出削減と生態系保全のプロジェクトに約2100億元が割り当てられる。「4兆元のうち、70億元が昨年汚水とゴミの処理に用いられ、今年の第1四半期にはさらに100億元が投入された」と清華大学水業政策研究センターの傅濤主任は言う。
また、環境業界の新しいファンドが4月に登場することになる。通用技術コンサルティング株式会社の劉昆総経理はフォーラムで、通用漢能(北京)環境投資基金管理公司が4月に開業すると明かした。
新ファンドの投資方向は水務産業、ゴミ処理、省エネ・排出削減であり、設立の趣旨は、社会資本と環境産業投資の間に架け橋を設け、国の環境産業政策に奉仕し、環境産業の持続可能な発展を推進することにあるという。
劉昆氏によると、これまで、新ファンドに強い関心を表明した国内外の大型金融機関は10数社に達している。通用漢能環境産業ファンドは現在、プロジェクトライブラリの構築を進めており、募集の締め切り後ただちに、プロジェクトライブラリからプロジェクトを選んで投資することになるという。
「北京週報日本語版」2009年3月31日 |