――オバマ氏は就任後、ブッシュ政権の丸抱えするやり方を変えて多国間協力を主張し、“責任のアウトソーシング”を図っている。クリントン氏はどのような責任を中国に“アウトソーシング”しようと思っているのか。中国は警戒心を高める必要があるのか。
―― バイデン米副大統領は2月7日に開かれたミュンヘン安全保障国際会議で、外交政策について演説し、「米国は同盟国ともっと付き合い、耳を傾け、相談し、一国主義を放棄して、共に責任を負っていく必要がある」とアーピルした。米国は同盟国、パートナーの国々に対して、より多くのことをしてくれるよう望んでいる。
世界的な金融危機、反テロおよび大量破壊兵器の拡散などの問題において、中国は米国に単独でそれを引き受けさせたことはない。中国は一貫して朝鮮半島の核問題、イラン問題の解決に積極的に参与し続けており、特に中国が北朝鮮の核問題で果たした役割はずっとブッシュ政権から認められてきた。今日に至って、オバマ政権が中国にどのような具体的な責任を負わせようとしているのかは、事態の展開につれて次第にはっきりしてくるだろう。
中国にとって、その地域と国際事務において引き受けることができる責任は自国の国力にふさわしいものだ。このほか、総合国力の向上に伴って、中国は地域と国際事務においてますます多くの責任を果たすことができるし、これは中国に対する国際社会の要請でもある。
「北京週報日本語版」2009年2月18日 |