中国政府が20日発表した国防白書「08年の中国の国防」に、国際世論が高い関心を寄せている。平和発展路線を堅持し、防御的な国防政策を遂行する中国の政策が、国際社会から前向きに評価されている。
韓国の聯合ニュースは、中国軍がテロ対策や災害救援の任務を増やしていることを国際社会は歓迎すべきとの認識を表明。「国防白書は、08年は国防予算の伸びが明らかに減速したことを示している」と指摘した。
「The times of India」(電子版)は、「白書は、平和的手段による国際紛争の解決に賛成し、侵略・拡張・軍事同盟の拡大に反対する中国の姿勢をさらに明らかにした」と報道。「中国の指導者は、安全保障分野における各国共通の利益の増加を理由に、世界で大規模な戦争が発生する危険は相当長期間にわたり低いと考えている。白書は、国防能力を強化する発展途上国は、世界の安全保障秩序の構築においてさらに重要な役割を発揮すべきと提言している」としている。
米ニクソンセンターのドリュー・トンプソン中国プロジェクト主任は取材に対し、「白書が台湾海峡情勢の改善傾向と、人民解放軍が改善後の情勢への適応を進めていることを認めていることは、楽観材料だ。白書は、核兵器を先制使用しないとの原則も再確認している」と述べた。
AFP通信は「白書で中国政府が強調しているのは、依然として『完全な自衛・防御』政策の遂行だ」としている。
カナダ「明報」は「白書は、中国は平和外交政策と防御的な国防政策を揺るがず遂行し、引き続き平和・発展・協力の旗印を高く掲げ、平和発展路線を堅持し、調和ある世界の建設を推進すると表明している」と報じている。
「人民網日本語版」2009年1月21日
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