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新疆で野生動物が頻繁に出現するように 生態環境改善の成果

 

当地の牧畜民が救った2匹の子雪豹 

  新疆維吾爾(ウイグル)自治区の多くの地域で生態環境の改善が進められている。珍しい野生動物が普段でも人目に着くようになり、当地の人たちはうれしさ半分、不安半分といったところだ。中国新聞社が伝えた。

  この数日、2匹の雪豹(ユキヒョウ)の話題が注目を浴びている。今年5月、新疆ウイグル自治区伊寧(グルジャ)県の牧畜民が、天山山脈の支脈にある放牧場で、雪豹の子2匹を発見、猫と間違え家に連れて帰り飼育していた。新疆ウイグル自治区林業庁野生動物保護処が、これを雪豹と確認、新疆ウイグル自治区野生動物救急保護センターで飼育することになった。

  雪豹は、絶滅危惧種の野生動物で、国家一級保護動物に指定されている。生涯、雪線附近で生息することからこの名前がついた。中央アジア高原に生息する特有種で、中国では主に、新疆ウイグル自治区、青海省、チベット自治区に分布している。

  雪豹は肉食動物の中では最も海抜の高い場所に生息する一種で、野生の雪豹が人間の目にふれることはほとんどなく、生息数もはっきりとは分かっていない。専門家は、現在多くの資料に記載されている雪豹の数は推測に過ぎないと指摘する。もし、野生の雪豹を見たければ、巨額の資金を準備しなければならない。2006年、天山山脈の最高峰トムール峰に36台の赤外線センサー付き自動撮影を設置し、雪豹をカメラに捉えたのが、野生の雪豹の生存を証明する中国学術界初の記録となった。

  新疆ウイグル自治区林業庁野生動物保護処の関係者によると、近年、森林伐採の禁止および生態環境の保護の強化を行った結果、雪豹の数が増え、附近の住民の目に触れるようになったという。

  幼い雪豹2匹の今までの安閑とした生活は突然破られた。動物保護の関係者は、雪豹見たさに天山に来る人の数が増え、雪豹の生態に危害を及ぼすのではないかと危惧し始めている。同じく、野生動物の生態を心配するのは、新疆ウイグル自治区烏蘇(ウス)市にある天山山脈に隣接する賽力克提牧場の牧畜民だ。この数年、生態環境の改善により、牧草は生い茂り、野生動物の数が多くなってきている。それとともに、狼の数も急増している。秋になってから、700頭以上の家畜が狼に食べられるなどの被害が連続して起こり、牧畜民は、このような被害が今後も増え続け、家畜が狼の餌食となるのを防ぐ手立てがないことを心配している。すでに牧場の羊飼いの数を増やし、その損失を減少させようと対策を採り始めている。

  「人民網日本語版」2008年11月20日

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