中国赤十字会の「心の陽光(サンシャイン・イン・ユア・ハート)プロジェクト」は12日、四川省什ホウ市で「中国赤十字心理救援――思いやりは真心から始まる」と題し、地震から半年を経た被災者の心理健康指導を行った。バルセロナ・アトランタ五輪女子卓球金メダリストの鄧亜萍氏、ソウル五輪女子3m板飛び込み金メダリストの高敏氏、パラリンピック金メダリストの孫海濤氏などが心理ケア専門家と共に、被災地の学校を訪れ、生徒達を激励した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国赤十字会が組織した心理救援担当専門家の2チームは10~12日、什ホウ市内のキン華中学で教師・生徒を対象に心理ケアを行った。同校は今回の地震で校舎が全壊し、生徒80人以上が死亡・行方不明となり、数百人が負傷し、6人の生徒に障害が残った。
一方の専門家チームは、異なる年齢の生徒達に対し、それぞれ個別団体指導を行った。その後行われたマンツーマンケアの中で、専門家らは主に、今回の地震で障害が残ったり、親族を亡くしたりした生徒、さらに精神的にきわめて強いダメージを受けた生徒に対する心理ケアを行った。また、生徒の心理ケアと共に、専門家らは教師に対してもいかに生徒の心理ケアを行っていくかについて指導、また学校側に対し、長期的な心理ケア計画の策定への助言も行った。
もう一方の専門家チームは、什ホウ市内の洛水鎮で地元の政府幹部の訓練を行い、現在も被災地の第一線で活動を続けている政府幹部に対する心理ケアを実施、これらの人員の自己管理アドバイスを行った。
「人民網日本語版」2008年11月13日 |