北京で開催中の「2008年中国国際鉱業大会」に出席した専門家は、「現在の世界的な金融危機によって、中国の石炭採掘業が『環境にやさしいグリーン鉱業』へのモデルチェンジに向かい、深いレベルでの中国石炭業界の再編統合歩調が加速されるだろう」という見解を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
国内の大手石炭企業・大同煤鉱集団の呉永平董事長は12日、「金融危機の津波の下における鉱業企業のチャンスと課題」をテーマとして、以下の通りコメントした。
アジア金融危機が10年前に勃発した時、中国石炭業界は巨大なダメージを受け、多くの企業が苦境に陥った。石炭業はその後数年間で、戦略的な大型再編・大型統合・大型調整を経て苦境から脱出し、新たなる高速発展を実現させた。今回の金融危機は、世界経済を後退させ、市場ニーズを弱めた。この金融危機を契機として、中国石炭業界の再編・統合がいっそう加速し、新しい産業構造と秩序の構築が促されるだろう。それにより、石炭業界全体のリスク抵抗力や競争力が一段と高まると見られる。
現在の世界のエネルギー消費構成を見ると、原油、天然ガス、石炭がそれぞれ約30%ずつ占めている。中国は、石炭を主要エネルギーとする数少ない国家のひとつだ。国内のエネルギー消費全体の約70%を石炭が供給しており、うち60%以上は化学工業の原料として用いられている。よって、石炭は今後相当長い間、他のエネルギー源が取って代わることのできないエネルギーの基礎であり続けると予想される。(編集KM)
「人民網日本語版」2008年11月13日 |