本誌記者 蘭 辛珍
中国経済はCPI(消費者物価指数)に下降傾向が現れると同時に、PPI(生産者物価指数)が急速に上昇している。国家統計局が9月10日に発表したデータによると、8月のCPIは前年同期比4.9%増となったが、上げ幅は4カ月連続して下がった。その一方でPPIは前年同期比10.1%増となり、ここ12年来の最高を記録した。
この1年間でCPIが急上昇したことで、CPIの上昇がPPIにも影響するのではないかと懸念されていたが、その心配が現実となった。
国内のPPIの急上昇で将来の経済動向に対する各界の懸念が深まっている。「CPIが下降すると同時にPPIが上昇し続ければ工業に影響が出て、経済が下降局面に入る懸念が深まる」と国務院発展研究センター市場経済研究所の任興洲所長は言う。

欽州港勒溝作業区の石炭輸送車。PPIを押し上げる主な原因は石油と石炭。
炭などのエネルギー価格と原材料価格が大幅に上昇している。(撮影・張愛林)
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