先般、外向型経済を主とする江蘇省昆山市で行われた年に一度の経済貿易誘致活動で、同市の開発区と鎮は世界各地の業者とプロジェクト26件に調印し、その投資総額は16億800ドルに達した。
中国ベスト百県のトップと言われる昆山市には外国投資企業が5500社余り、民営企業が2万3000社余りあり、対外貿易依存度は270%を超えている。当面、国際金融危機が広がり、対外貿易の受注が急減している情勢のもとで、昆山市政府は9月初め、政策上の奨励の度合いを高め、サービスレベルを向上させ、企業の産業のグレードアップを促進するための諸措置を打ち出した。
政策的サポートの面で、昆山市は転換やグレードアップに拍車をかけ、企業の発展を促進し、民営工業企業の大型化、台湾企業の転換やグレードアップを推し進める関連政策を制定している。また技術革新を奨励し、生産・学習・研究面の協力を展開し、科学技術イノベーション、自主ブランドづくり、科学技術公共サービスのプラットホームづくりなどのプロジェクトを行う企業は関連の助成政策を優先的に享受している。
金融面の助成の度合いが強まっている。今年9月から、昆山市は株主権や売掛金、動産、製品供給契約などを担保にするさまざまな新たな金融手段を試行し始めた。金融商品の開発、金融方式の革新など多種のルートを通じて、企業の融資難を解決している。
財政上の助成の度合いが顕著に強まっている。具体的には▽一定額の資金を統一的に按配し、一部の輸出製品に適当な補助金を与える▽ニューテク、新製品、新生産技術による企業の研究・開発経費に対し、納税前控除政策を実行▽行政性事業の料金収納の整備を速め、市クラスの行政事業の料金は最低基準で行うことを規定し、生産性のサービス業企業と科学技術型企業に対しては収納額を半額とする▽企業の高級管理職、科学技術者に対しては個人所得税納付の面で優遇を与える、などの措置を講じている。
今現在、昆山市に2万8500社余りある企業のうち、実際に閉鎖された企業はわずか数社である。9月末、主に同市の企業の運転資金に用いた短期貸付金残高は235億4100万元に達し、前月比3億700万元増となった。9月末現在、全市の各項目財政収入は209億6100万元に達し、昨年の年間財政収入を約8億元上回り、年間を通じた財政収入は250億元以上になる見込みである。
「北京週報日本語版」2008年10月30日
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