■外貨導入は40%増
現在のところ、外国資金枯渇の明らかな兆しはまだ見られない。第3四半期までに外資導入額は実質ベースで40%近く増加した。これは前年同期を29ポイント上回るスピードだ。中国はすでに多くの国にとって重要な市場となっており、また、世界経済の苦境脱出を助ける望みを託されている。
国家情報センター経済予測部の範剣平主任は、危機による輸出減少で、一部の輸出企業はモデル移行と産業のグレードアップを強いられ、輸出構造の望ましい調整が促進されると考えている。政府の内需拡大政策も、輸出減速への効果的な対応策となるだろう。
先日閉幕した中共第17期中央委員会第3回総会では「消費を中心に内需拡大に力を入れる」方針が打ち出された。
範主任は「今回の会議が農村部の土地の流通について示した新たな突破口は、広大な農村消費市場を始動させ、中国経済の対外依存からの脱却を促進するうえでプラスだ」「過去30年間、経済の上昇と下降に直面するたびに、中国の改革は大きな一歩を踏み出してきた。政府の柔軟かつ的確なマクロ調整の下、中国経済は今回の金融危機の洗礼を経て、さらなる持続性を備え、さらに基盤を固め、しかも新たな段階へと上ることができる」と指摘する。
(編集NA)
「人民網日本語版」2008年10月28日 |