ASEM第7回首脳会合が25日午後、2日の会期を終え、北京の人民大会堂で閉幕した。国務院の温家宝総理が閉幕式の司会を務めた。温総理は閉幕の辞で、「ASEM第7回首脳会合は予定していた目的を達成し、申し分のない成功を収めた」と述べた。温総理は会合の成果を次のようにまとめた。
▽「国際金融情勢に関するASEM第7回首脳会合の声明」を採択し、金融危機対応の対策と呼びかけを提案した。
▽多角主義の強化、国連を主体とした多角システムの維持、平和的対話と友好的協議を通じた相違と紛争の解決を、重ねて言明した。
▽総合的な中長期的措置を共同で取り、食糧の安全を保障し、被災国の再建を引き続き支援し、災害管理と再建の分野での関連協力を展開することを約束した。
▽会合で発表された「持続可能発展北京宣言」は、ASEMのこの分野での対話と協力に対し、重要な指導的意義を持つ。
▽文化の多様性を保護し、異なる文化と文明の調和的共存を促進し、異なる信仰間の理解と交流を進めるため、さらなる共同認識を形成した。
▽経済・社会・文化・持続可能発展の分野での多くの協力提案を採択し、ASEMの対話強化に向けた意欲と協力拡大の巨大な潜在力を明示し、裏付けた。
次回のASEM首脳会合はベルギーで開催される。ベルギーのレテルメ首相は挨拶(あいさつ)で、ASEMメンバーを代表して、中国の開催国としてのすぐれた準備作業に感謝を示した。
「人民網日本語版」 2008年10月26日 |