中国の胡錦涛国家主席と温家宝首相は22日、北京で、第7回ASEM・アジア欧州会議に参加するベトナムのグエン・タン・ズン首相やデンマークのラスムセン首相とそれぞれ会談した。
グエン・タン・ズン首相と会談した際、胡錦涛主席は、「中国はベトナムとハイレベルな交流を保ち、両国間の重要問題について意見を交換し、友好関係を維持していきたい」と述べると共に、「双方は、南中国海問題を適切に処理し、南中国海を平和、協力、友好の海にしたい」と述べた。
これに対してグエン・タン・ズン首相は、「ベトナムは中国との関係を更に発展させ、陸上の国境調査活動で意見の一致に達することを希望する」と述べると共に、「ベトナムは交渉を通じて南中国海の問題を解決したい」と述べた。
また、温首相はグエン・タン・ズン首相との会談の中で、「ベトナムは中国の重要な隣国であり、地域の平和と発展を促進することに共同利益がある。中国はベトナムと信頼を深め、協力関係を強化していきたい」と述べた。
胡錦涛主席はデンマークのラスムセン首相と会談した際、「中国とデンマークは58年前に国交を樹立して以来、両国の関係は絶えず発展している。双方はハイレベル交流を引き続き保ち、各分野における協力関係を深め、国際面での協調関係を強化してほしい」と述べた。これに対して、ラスムセン首相は、「デンマークは中国と戦略的パートナー関係を築きたい。中国と共にアジアとヨーロッパの協力関係を推進し、国際金融危機に対応していきたい」と述べた。
さらに、ラスムセン首相との会談で温家宝首相は、「デンマーク政府が一つの中国という原則を堅持していることを賞賛している。中国は、来年デンマークで行われる国連気候変動枠組条約第15回会議を重視している」と述べた。
「CRI」2008年10月23日 |