臥竜中国ジャイアントパンダ保護研究センターは16日成都で、同センターでは今年に入り、雌パンダが9回妊娠、14頭の赤ちゃんを出産し、うち13頭が現在も元気に成長を続けていると発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同センターによると、今年赤ちゃんを産んだ母親パンダは、いずれも3月から5月にかけて同センター内で交配に成功したもので、すべての赤ちゃんがブン川大地震以降に誕生した。赤ちゃんを出産した「幗幗(グオグオ)」「竜欣(ロンシン)」「草草(ツァオツァオ)」「妃妃(フェイフェイ)」「張カー(ジャンカー)」「竹韻(ジューユン)」「曄曄(イエイエ)」ら母親パンダはいずれも震災後、同センターから同じ四川省内の雅安碧峰峡ジャイアントパンダ基地に移された。臥竜中国ジャイアントパンダ保護研究センターは「5・12」ブン川大地震で甚大な被害を受け、パンダ「毛毛(マオマオ)」が亡くなったほか、「小小(シャオシャオ)」が行方不明となった。さらに、センターに保護されているパンダらは地震による極度のショックのため、2頭の母親パンダが流産している。
妊娠中の母親パンダの安全を確保すべく、同センターの飼育員は24時間体制の監視を続けており、より心のこもった飼育・看護を行っている。その結果、母親パンダ達の情緒も徐々に安定し、精神的にも身体的にも震災前の状態に戻りつつある。
同センターは現在、ジャイアントパンダ142頭を飼育する世界最大のパンダ施設として、全世界で人工飼育されているジャイアントパンダの約60%を飼育している。
「人民網日本語版」 2008年10月17日 |