山東省菜陽市の一企業が輸出したインゲンから日本側で基準値を超える残留農薬が検出された問題で、中国の関係当局は現在調査に全力を挙げている。中国の品質検査当局は16日、当該企業の当該ロットの保管サンプルから有機リン系農薬は検出されなかったと発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
日本での報道によると、10月12日に日本人女性1人が煙台北海食品有限公司(山東省莱陽市)製の輸入冷凍インゲンを食べた後に具合が悪くなった。日本側の検査では、このインゲンからは基準値の3万4500倍に当たる6900ppmのジクロルボスが検出された。他の未開封のインゲンからはジクロルボスは検出されなかった。
15日午前8時、菜陽市政府は北海食品有限公司から報告を受け、緊急会議を招集して特別調査指導チームを設置した。同日午後には山東省政府も特別会議を招集し、専門の調整機関を設置したほか、事態への対応のためその夜のうちに菜陽市に要員を派遣した。山東省輸出入検査検疫局と国家品質監督検査検疫総局も相次いで同社に担当者を派遣した。
現在、地元政府は関係当局と協力して調査に全力を挙げている。すでに煙台北海食品有限公司は日本への輸出を一時停止し、各方面による製品と生産過程への検査に全面的に協力している。
「人民網日本語版」 2008年10月17日 |