外交部の定例会見で16日、秦剛報道官が記者の質問に答えた。
――日本で発生したインゲン問題への中国側の対応は。
中国政府は製品の品質と食品の安全を高く重視している。このような情報を受け、わたしたちは高い関心を払っている。まず、当該食品を食べた後に体調を崩した日本の消費者に心からお見舞いの意を表したい。彼女が早く快復されることを望む。情報を受けた後、わたしたちはただちに北京の日本大使館に情況を照会した。品質検査当局もただちに山東省煙台市の製造元に人員を派遣して調査を行った。地元政府も特別調査指導チームを設置し、現在調査活動を進めていると聞いている。
初歩的な調査によると、同社の生産設備は正常で、生産記録もそろっており、品質・安全上の問題点も見つかっていない。経営も規範に沿っている。当該ロットの製品は輸出前にも検査を行っている。この時にはジクロルボスやメタミドホスなどの残留農薬は検出されなかった。中国の品質検査当局は昨日にも再び、当該ロットや同種の輸出食品の保管サンプルを検査したが、残留農薬は検出されなかった。初歩的な調査の情報は、すでに日本側に通達した。また、日本側の要求に応じて、日本大使館職員による現地視察を手配した。
日本側の関係当局からも情報提供を受けた。日本側の関係機関の検査では、この消費者から提供された1袋の製品からのみジクロルボスが検出された。同一ロットの他の同種の商品からは残留農薬は検出されていない。わたしは、日本側の関係当局、警察当局、そしてメディアがここ2日間、当該食品が生産過程で汚染された可能性は低く、食品安全上の事故というよりも、人為的な混入の可能性が高いとの見方で一致していることにも留意している。
事件への対応においては、日本側と緊密な意思疎通と協力を続け、事件の真相の早期解明を期したい。現在わたしが提供できる情報は以上だ。新たな進展があり次第、報告する。最新の進展や技術的な問題を追う必要があれば、中国の品質検査当局に照会していただきたい。
「人民網日本語版」 2008年10月17日 |