外交部の劉結一・部長助理はブリーフィング後、ASEM首脳会合に関連する記者の質問に答えた。
――会合では、金融危機についての呼びかけなどは提出されるか。
今回の会合では、国際金融市場の激動という現状を受け、アジアと欧州の国々がどのように協力を強化し、危機を共に乗り越えていくかが検討される。検討の成果がどのような具体的な形式で発表されるかについては、ASEMメンバーが共同の話し合いで決める。国際金融危機への対処などの面で今回の会合が上げた成果が各メンバーの共同利益に一致し、国際社会の共同利益に一致するよう、中国は議長国として、各メンバーの意見を広く聞き、各方面と共同で努力していく。
――会合では、気候変動についての討論がなされるか。中国は関連する呼びかけを提出する予定か。
中国政府は気候変動問題をとても重視している。我々は、気候変動問題に関する協議に今回の会合が積極的な進展をもたらすことを期待している。中国側は会合期間中、「アジア欧州エコ都市ネットワーク」の呼びかけを提出する。アジアと欧州の国々による気候変動対応での適切な協力を推進するねらいだ。我々は、この呼びかけが各方面からの積極的な賛同を得ることを希望している。
――ASEM首脳会合の成果をどうとらえるか。
ASEMは、アジアと欧州の協力の大きな方向を検討するだけでなく、交流と協力の実際の展開にも貢献している。1996年のASEM首脳会合の開始以来、アジアと欧州の交流は不断に深まり、協力も不断に強まってきた。ASEMが提出した100以上の提案の一部はすでに完了し、一部は着実に実施されている。これらはアジアと欧州の交流・協力を促進し、アジア・欧州および世界全体に利益を与えてきた。
――会合の開催が市民の外出に与える影響を減らすため、どのような措置がなされたか。
会合の運営者は、会議の手配や交通路線の設計の際、北京市民の外出への影響をできるだけ減らすことを重要な考慮対象とした。同時に各国・機関の指導者が会議日程に従って短時間で会場に到着することができるように、科学的な準備と計画がなされ、さまざまな方策が練られ、周到な準備が行われた。五輪期間中に見られた良好な気風を北京市民が引き続き発揮し、ASEM首脳会合の北京での開催を力強く支持してくれることを信じている。
「人民網日本語版」2008年10月15日
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