「一祭一会」の投資プロジェクトの集中調印式
様々な優位性は各地のビジネス客を招き寄せ、今回の「一祭一会」では合計で176のプロジェクトに調印し、総投資額は1389億8000万元に達し、海外投資額は1249億5000万元になった。これにより寧夏が展示会を開催してから、調印したプロジェクトの投資総額が初めて千億元を突破した。
歴史的な突破を遂げた寧夏だが、中国経済研究所の樊綱所長によると、ここ1、2年から始まった産業移転の過程では、寧夏はインフラとエネルギーのコストがわりに低いなどの優位性を具えているものの、市場から遠く離れたところに位置するため、東部沿海部からの産業移転の競争では劣勢に立っている。
寧夏回族自治区発展改革委員会経済研究所の樊建民所長
寧夏回族自治区発展改革委員会経済研究所の樊建民所長によると、寧夏の優位性は、中国唯一の回族自治区で、ムスリム用品とイスラム食品の面で大きく発展する潜在力を持っていることだ。
「全世界には57のイスラム国家があり、その人口は約15億人で、世界総人口の1/4を占める。イスラム文化が持つ強みを深く理解することが寧夏に経済発展をもたらすカギだ」と樊建民氏は強調した。そのほか同氏は、積極的に次の6つのムスリムプロジェクトを建設する必要があると提起した。1、ASEANモデルに習い、中国寧夏国際イスラム国家の会議組織57+1を設立する。民族的アイデンティファイを通じて寧夏の知名度を上げ、経済発展を呼び込む。2、昆明世博園モデルに習い、中国イスラム博覧園などを設立し、協力の空間と範囲をいっそう広く開拓する。3、シンボル的で非物質的なイスラム文化遺産を建設する。4、「空のシルクロード」を切り開く。5、世界に向けてムスリム用品の産業園区を創立する。6、中国のアラビア語人材育成基地を構築する。
今回の貿易商談会では、寧夏の指導者たちもイスラム文化がはらむチャンスを発見し、寧夏回族自治区政府の李鋭副主席は、経済のグローバル化は寧夏にとって一つのチャンスで、「一祭一会」を開催する目的は、この交流を通じて、寧夏を対外開放された総合的なムスリムのプラットフォームとして建設し、寧夏に全面的な経済発展をもたらすことにある、と表明した。
「北京週報日本語版」2008年10月8日 |