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本誌報道  
寧夏回族自治区 心誘われる沙漠観光

 

寧夏への入口 銀川

寧夏回族自治区は面積6万6400平方キロ、人口約610万人の中国にしては比較的小規模な部類の自治区だ。寧夏へ入るには、まず空路で銀川(ぎんせん)から入るのが順当なルート。銀川河東空港へは北京、上海、広州、香港など16都市から毎日数便が出ている。さらに現在、同自治区南部の中衛市の沙坡頭に空港を建設中のほか、同じく南部の固原市原州区に民用空港を建設予定だ。陸路では、1958年から営業を開始している包蘭鉄道(包頭‐蘭州)が全長990kmのうち沙漠の中を140kmにわたって走る。このほか宝中鉄道(宝鶏-中衛)が寧夏の南北を走るほか、現在、太中銀鉄道(太原-中衛-銀川)を建設中。

寧夏への入口となる銀川市は寧夏回族自治区の区都で、島根県松江市と友好都市関係を結んでいる。銀川市の管轄下にある霊武市の「水洞溝遺跡」の発見により、3万年前の旧石器時代にはここに人が住んでいたことが証明されている。B.C.3世紀、秦の始皇帝による全国統一後は郡が設置されて屯田兵が開墾、現在の銀川市東郊外を流れる黄河から水を引いて灌漑する水利事業が始まった。11世紀になると李元昊(りげんこう)が大夏国を建国、興慶府(現在の銀川)に都を置いた。この大夏国は中原の西に位置したため、元代以降には「西夏」と呼ばれるようなった。

現在修復中の銀川市南門

今のところまだ高層ビルが林立していない銀川市旧市街区は威圧感がなく、朝の散歩は快適。中央は高さ64.5mの西塔(承天寺塔)

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