世界保健機関(WHO)西太平洋事務局の尾身茂事務局長は21日、粉ミルク汚染事件への中国政府の対応を「積極的で適切」と評価した。
尾身事務局長はマニラでの記者会見で、新華社の記者からの質問に次のように答えた。
中国政府は乳製品汚染事件の処理に厳粛・真剣な姿勢で当たり、評価に値する一連の措置を講じて問題を解決するとともに、踏み込んだ調査と責任追及を行った。今回の公共衛生事件について中国側からWHOに報告があった9月11日以降、双方は常にスムーズで迅速なコミュニケーションを保ってきた。この深刻な公共衛生事件が早期に抑え込まれ、中国側の調査の進展によってその原因が最終的に明らかにされることを望む。WHOは中国側の調査に全力で協力するが、現在それ以上の独自調査を行う予定はない。
食品の安全の問題は中国だけで起きるものではない。中国で食品の安全の問題が起きると、その影響は中国だけに止まらず、活発な国際貿易によって、世界の多くの国・地域にも波及する。今回の乳製品汚染事件の被害を最低限に抑えるため、国際社会が共に努力することを希望する。今回の公共汚染事件により、食品の品質検査面で地方政府と企業に遺漏があり、大幅な改善を要することが明らかになった。
「人民網日本語版」 2008年09月22日
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