同じメーカーの粉ミルクを飲んでいた乳児が相次ぎ腎臓結石にかかった事件を受け、衛生部の毛群安・報道官は11日夜、衛生部率いる共同調査チームがこの粉ミルクメーカーの所在地に駆けつけ、現地政府とともにその原因と責任を明らかにし、関係責任者を厳重に処分すると発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
共同調査チームは衛生部を筆頭に、農業部・公安部・質量監督検験検疫部・工商部・食品薬品監督管理部などの部門と、専門家で構成。
衛生部は同じようなケースの患者が出ていないか全国的な調査を展開するとともに、専門家を集めて緊急に治療案を検討している。
甘粛省などでこのほど、乳児が相次ぎ泌尿系の腎臓結石にかかったと報告があり、調査でこれらの患者が「三鹿」の粉ミルクを飲んでいたことがわかった。関係部門の調べを経て、河北省石家荘にある三鹿集団の生産した製品がメラミンに汚染されていた疑いが高いことが明らかになった。
メラミンは化学原料の一種で、人体に入ると泌尿系に結石を生成するといわれる。
「人民網日本語版」 2008年09月12日 |