国家発展計画委員会の朱之キン副主任はこのほど今後の経済運営をめぐり、中央政府の要請に従って次の点を踏まえる必要があると指摘した。第一に、経済の安定的で急速な発展の維持と物価急騰の抑制をマクロ経済調整の第一の任務とするべきだ。インフレ抑制を重点課題とし、マクロ経済政策の連続性と安定性を保ち、経済運営にみられる大きな問題点の解決に力を入れ、マクロ調整の予見性、方向性、柔軟性を高め、調整の重点、リズム、度合いを把握することが必要だ。第二に、改革開放を深化させ、経済構造の調整と発展モデルの転換の推進に力を入れ、経済発展の質と効率を高め、省エネ・汚染物質排出削減と生態環境の保護を着実に強化する必要がある。第三に、国民生活の改善を一層重視し、経済・社会の順調で急速な発展を促進しなければならない。
キン副主任は、下半期に取り組むべき具体的な項目として次の8点を挙げた。
(1)経済の安定的で急速な発展の維持。構造最適化を前提として、合理的な投資規模を維持し、資源消費量が多く汚染度の高い「両高業界」の新規プロジェクトを厳しく制限し、経済成長に対する消費の促進効果を一層高め、不動産市場の調整を引き続き行い、不動産業の安定的で健全な発展を促進する。
(2)価格の急騰を抑制し、穀物・食用油製品・肉・野菜などの基本的な生活必需品の生産量を積極的に増やし、生産・輸送・販売の連携と輸出入の調整を促進し、流通システムの構築を強化し、市場の安定的な供給を確保する。
(3)財政と金融の調整を強化する。
(4)省エネ・汚染物質排出削減と構造調整を推進する。
(5)社会事業の発展を加速させる。
(6)重点分野や重点個所の改革を深化させる。
(7)四川大地震後の復興作業を進める。
(8)国民生活の改善と社会の調和を促進する。(編集KS)
*キン:「金」が上に一つ、下に二つ並んだ字
「人民網日本語版」2008年8月28日 |