▽五輪食品の安全管理ノウハウの恩恵は市民にも波及
張主任は「五輪食品の安全管理の深い意義は、どのようにしてその管理ノウハウを日常的な管理にも全面的に適用し、庶民の日常生活にも恩恵が及ぶようにするかにある」と指摘する。
一時的に、1つの区域で、一部の人に食品の安全を保証するのは簡単だが、管理システム・技術・監視手法の全体を人口1800万人の大都市に適用するのは大きなチャレンジだ。北京の特殊性は食品会社の少なさにあり、食品供給は80%以上を外地に頼っている。「このため私たちは『市場で安全確保』の理念を打ち出した。食品の安全性と品質を保証できれば、市場に参入し、市場を勝ち取ることができる」と、張主任は説明する。
たとえば、抜き取り検査で半年続けて不合格になると、当該食品が北京から排除されるだけでなく、当該企業およびその全製品が重点監視の対象となる。1企業の複数の製品、または1地区の複数の企業が不合格となった場合も、市または区域から排除される。「こうして不合格食品の市場流通を効果的に抑え、庶民に食品の安全を保証する」と、張主任は語る。
このほか北京市は食品・食塩・生肉・農業用品の配送システムの整備を段階的に進め、五輪食品と同様に整った物流・配送システムを構築するほか、自由市場の改善を進め、大型スーパーや卸売市場に自己検査システムを導入し、北京市の全食品の安全性を高める計画だ。
「人民網日本語版」 2008年08月15日 |