全国政治協商会議前副主席、中日友好協会宋健会長
今年は中国改革開放30周年であり、中日平和友好条約締結30周年を迎えることにもなります。人民日報海外版と中国日本商会がそれを記念してフォーラムを開催するにあたり、私は中日友好協会を代表して、心よりお祝い申し上げます。
1978年に、鄧小平先生が中国の改革開放をスタートさせました。同じ年に、中国を代表され、日本へ行かれて、中日平和友好条約の批准書を交換してこられました。条約の正式調印によって、中日国交正常化が法律上確認され、中日両国の友好協力関係の発展の基礎が築かれ、この条約は中日関係の歴史におけるマイルストーンであるということができます。
30年来、中国の改革開放が進むにつれて、中日両国の友好関係も新たな歴史的段階に入りました。
中日友好協力関係の発展は、人々の願いであり、両国国民の根本的な利益と長期的な利益に合致するものであります。近年において、両国の指導者が頻繁に相互訪問をし、両国民間の友情が絶えず増進しております。5月12日の中国四川大地震後、日本各地から多くの義捐金と救助物資が届けられ、救助隊が現地へ派遣されるなど、このようなよき隣人の深い友情に中国の国民が強く心を打たれました。
日本で災害が発生したときも、中国の指導者と国民が深い同情を示し、お見舞いを申し上げました。両国の政府と国民が災害を前にして互いに助け合い、手を取り合って共に進むその姿は両国の新らしい時代における友好関係の更なる増進に実質的な効果をもたらしました。
まもなく北京オリンピックが開催されます。中国国民の100年の夢がいよいよ実現されます。世界各国の人々がこの時を楽しみにしています。
中日両国は海を隔てた隣国であり、長い友好交流の歴史があります。中日両国は、アジアと世界の平和と安定と発展のために貢献できる能力を今日ほど強く持ったことはありません。われわれはこのような新しい時代における中日関係の重要性をよく認識すべきです。鄧小平先生はこのように諭したことがあります。中日のとわの友好は「中日間の他のあらゆる問題の重要性を超える」ものです、と。
水を飲むときに井戸を掘った人のことを忘れません。中日両国にとって重要な意義がある歴史的な出来事を記念するために、そして両国民の期待にこたえるために、われわれはみなさんとともに、よりいっそう積極的な姿勢で友好を推進し、更なる強い責任感を持って、平和を促進し、より大きな情熱で以って協力の発展を図り、新らしい時代における中日友好協力事業の推進のために更なる貢献をしていきたいと思います。
「北京週報日本語版」 2008年8月 |