北京市環境保護局の杜少中副局長は27日の会見で、北京五輪開催期間中の大気汚染抑制に自信を示す一方、「極端にマイナスの条件に面した場合は、さらに厳しい措置も取る」と表明した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
北京の大気汚染は9年連続で改善されている。特に今年上半期は総合的な排出削減措置もあり、一層の改善が見られた。基準を満たした日数は昨年同期と比べて15日(69.6%)増えている。北京五輪期間に入り、7月1日から始まった排出量の多いイエローナンバー車両と外地のイエローナンバー車両の通行禁止、20日から始まった奇数・偶数ナンバー別通行規制のほか、重汚染企業には基準からさらに30%の排出削減を課す、影響の大きな企業の生産停止といった、臨時措置も取っている。大気中の 浮遊粒子状物質の汚染が大きな問題だが、8月の気象条件は全体的に汚染物質の拡散に有利と見られる。
杜副局長は「私たちには公約を果たし、オリンピック期間中に良質な大気を確保する自信がある。だが極端にマイナスの気象条件に面し、汚染物資の拡散が難しくなった場合は、さらに厳しい措置を講じるだろう。これらの措置はこれまでの措置と同様に、順を追って実施する必要がある。現在準備を進めている」と述べた。
北京市は五輪立候補時、大気の質について(1)二酸化硫黄、一酸化炭素、二酸化窒素、PM10(10ミクロン以下の粒子状物質)を毎日観測する(2)全年の大気改善に尽力する(3)大会中、4つの主要汚染物質を国の基準と世界保健機関(WHO)の指導値以下に抑え、良好な大気の質を確保する――の3つの公約を示した。すでに(1)と(2)は完全に達成されているが、(3)については実際の開催時の検査が必要だ。
最近、天候がどんよりとして呼吸がスムーズでないと人々が感じていることについては、北京市気象局気象台の郭虎局長は「大気中の水蒸気量の多さが主な原因。大気の質の善し悪しは快晴が基準ではない」と説明する。
写真:奇数・偶数ナンバー別通行規制を実施して、北京の大気はある程度好転した。
「人民網日本語版」2008年7月28日 |