四川省人民代表大会常務委員会は25日、四川大地震で犠牲者を出した家庭に対し、通常の計画出産政策を超えた出産を認める決定を、審議を経て採択した。地震によって深い傷を負った家庭が新たな命を育み、災害がもたらした痛みをやわらげることを認める政策となる。「新華網」が伝えた。
この新たな地方法規では、3種類の家庭にもう1人の出産が認められている。まず、もともと1人の子どもを持っていた家庭のうち、子どもが地震で障害を負い、正常な労働力になれなくなったもの。あるいは規定に従って2人の子どもを持っていた家庭のうち、2人の子どもがいずれも地震で障害を負い、正常な労働力になれなくなったもの。次に、すでに1人の子どもを持っている家庭のうち、両親のいずれかが3級以上の障害を負ったもの。最後に、どちらかが配偶者を失った再婚家庭のうち、子どもの数が2人以下のもの。
四川省では、子どもが地震で障害を負ったり亡くなったりした家庭の求めと、「中華人民共和国人口計画生育法」など国家の関連法規に基づき、従来の計画出産政策への調整を行い、今回の新たな法規を打ち出した。
「人民網日本語版」2008年7月26日 |